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2014年07月21日

第858話「作業のオトモ」の巻

ワンフェスまで1週間、やることが山積みです。
延々と映画を流しながら作業する日々です。

最近面白かった映画。

第858話「作業のオトモ」の巻

「もらとりあむタマ子」
2013年公開、山下敦弘監督作品。
公開規模が小さく、劇場で見逃してしまって。ソフト化を
待って待ってようやく観れました。ずっと観たかったんだよこれ!

一見どうでもいいような、掛け替えの無い時間を切り取る名手
山下監督と、可愛くもブスにも見える独自の魅力を持つ前田敦子。
子供と大人、少女と女、学生と社会人…その狭間にある
猶予期間(モラトリアム)の何も起こらない時間が淡々と流れる。

笑えます。思わず吹き出してしまう。
台詞にしていないのに、役者の表情かや仕草からこちらが察して
じわじわと笑いが込み上げてくる感覚は日本人ならではかもね。

タマ子にアゴで使われる中学生の男の子が最高です。
この子、途中で時間の経過に添って声変わりするんだよなあ。
それと富田靖子が素敵なおばさんになってましたね。いい感じ。

まあとにかくタマ子が自分の娘と被って仕方がない。
ずっと不機嫌そうに何かを食べ続けてる姿とかさ。
あと娘に厳しいこと言ってるようで実は甘い父親…あれは俺だわ。


第858話「作業のオトモ」の巻

「悪の法則」
2013年公開、監督はリドリー・スコット。

俺は若い頃、突然後ろから誰かに殴られても文句は言えないなあと思ってた。
それは少なからず「悪いことをしたことがある」という後ろめたさがあるから。
法に触れないまでも、「バレなきゃ平気」程度の軽い気持ちの悪意から。

この映画は、世の中の悪意の仕組みを哲学的に投げかけて来る。
自覚した時にはもう遅い。それこそ自意識を持ったその時から
既にフラグは立っている。そしてある日突然、非情な因果が降りかかる。

脚本は「ノーカントリー」のコーマック・マッカーシー。
ズシンと重くて好みの別れる作品ですが、俺は結構好き。



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Posted by うらまっく at 05:39│Comments(0)映画
 
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