2009年08月23日
第209話「サマーウォーズ観てきた」の巻
鮮度が落ちないうちにつらつら書く。
思い切りネタバレあり。要注意!
観ようと思ってる方は、これ読まずに
パレットくもじ9階シネマパレットへ。
急がないと、多分もうすぐ終わる。

この作品、予告編が良過ぎる。
あれで観に行こうと決めた。
結論として面白かった。
感じたこと色々。
中盤まで山も谷もなく平らに平らに進行するもんで、
正直「あ…これ、つまんないかも…」と感じていたが、
後半に向かってとんでもない展開に。
夏の田舎の風景と仮想現実の対比が面白い。


舞台が狭いんだか広いんだかわからなくなる。
まあ実際には密室劇に近いか。
絵のディティールが素晴らしい。



緻密な背景に被さるキャラクターたちも
まあ細かく動く動く。一人一人食べる仕草が違ったり。
着物の作画うまかったなあ。
俺も白泉の連載時に唸るほど描いたが、
ウソばっかでした。ごめんなさい。
着物独特の擦れる音や匂いがしてきそうだった。
死んだ母方のばあちゃん思い出したんだぜ。
好きになれるキャラクターがいた。これ重要。

主人公・健二、ヒロイン・夏希、
キングカズマ・佳主馬(しばらく女の子だと思ってた…)。
もっと彼らを観ていたいのに、気が付くと
平気でしばらく出なかったりする。
「僕も賛成です」「まだ終わってない」
監督が思い出したかのように突然口を挟む健二。
一方で陣内家の16代目当主、90歳の婆さん栄。

画像は決定前のものらしい。
まず歳相応に見えないのは飲み込むとして、
どうもフワフワしていて掴み切れなかった。
もっとどうしようもないくらいの頑固ババアのほうが
わかりやすかったろうし、笑顔が引き立つよなあ。
あと死ぬ必要はなかったと思う。
それが加持…じゃなくて侘助の気持ちの
切り替わりの切っ掛けになったんだけども。
その侘助。

出来損ないの風来坊と思わせておいて天才パターン。
キーマンと思いきや、フワフワ。
「それ…作ったの俺だから」でキタコレ!となると
予想させておいての、これといった活躍はなし。
他にも立ってるキャラが多数いるものの、
描写が浅過ぎてもったいない。…つか登場人物多過ぎ。
他にも…
暴走したAIと格闘するアイデアは…マトリックスだよなあ。
あっちのほうが馬鹿馬鹿しい分、上かも。
ラブマシーンのデザインはあれで良かったのかな。
デジタル花札カードバトルは綺麗だった。
でも花札ってあんなにバンバン手が作れたかな。
ファミコンが出る前、家族や学校でいつも花札で
遊んでたのを思い出した。
細かいことを抜きにすれば、この演出はアイデア勝ちだね。
「僕のアバターを使ってください」はそのまま元気玉。
ベタだったけど、強く込み上げるものがあった。
門ぶっ壊して船搬入→ザブ~ンは実に漫画的。
このへんから、細かいことは気にすんなー炸裂。
地球規模まで膨らむハリウッド展開。
高校野球とのリンクも…なくても成立するよね。
キス→鼻血ブーって懐かしいなおい。
…とまあ、重箱の隅をつついても仕方ない。

設定やキャラがしっかり作ってある反面、
あまりにも時間が足りなかった印象。とにかく薄い。
夏希×栄、侘助×栄、内科医・万作×栄、
万作の3人の息子たちの想い、警察官・翔太×夏希、
佳主馬の内面や万助との心の交わり、
健二×佐久間及び佐久間という人物、陣内家の女たち、
そんでもって健二と夏希の互いの繊細な心の動き。
…などなど、もっともっと観たい。
それらが栄を中心に一点に向かっていく、
圧倒的なつながりの力ってのを観たかった。
それを115分で纏めるなんて到底無理な話。
できれば2クールくらいのシリーズでじっくり観たかったです。
例えるなら、初めて出会った男女が、多少強引だけど
大急ぎで愛のあるセックスまで行き着く20頁の読切エロ漫画。
…そんな印象だったけど、数百億稼いでる
ポケモン映画よりはるっかに面白かった。
しかし表現と娯楽の両立って本当に難しいね。
細田監督の背負ったプレッシャーって計り知れないわ。
思い切りネタバレあり。要注意!
観ようと思ってる方は、これ読まずに
パレットくもじ9階シネマパレットへ。
急がないと、多分もうすぐ終わる。

この作品、予告編が良過ぎる。
あれで観に行こうと決めた。
結論として面白かった。
感じたこと色々。
中盤まで山も谷もなく平らに平らに進行するもんで、
正直「あ…これ、つまんないかも…」と感じていたが、
後半に向かってとんでもない展開に。
夏の田舎の風景と仮想現実の対比が面白い。


舞台が狭いんだか広いんだかわからなくなる。
まあ実際には密室劇に近いか。
絵のディティールが素晴らしい。



緻密な背景に被さるキャラクターたちも
まあ細かく動く動く。一人一人食べる仕草が違ったり。
着物の作画うまかったなあ。
俺も白泉の連載時に唸るほど描いたが、
ウソばっかでした。ごめんなさい。
着物独特の擦れる音や匂いがしてきそうだった。
死んだ母方のばあちゃん思い出したんだぜ。
好きになれるキャラクターがいた。これ重要。

主人公・健二、ヒロイン・夏希、
キングカズマ・佳主馬(しばらく女の子だと思ってた…)。
もっと彼らを観ていたいのに、気が付くと
平気でしばらく出なかったりする。
「僕も賛成です」「まだ終わってない」
監督が思い出したかのように突然口を挟む健二。
一方で陣内家の16代目当主、90歳の婆さん栄。

画像は決定前のものらしい。
まず歳相応に見えないのは飲み込むとして、
どうもフワフワしていて掴み切れなかった。
もっとどうしようもないくらいの頑固ババアのほうが
わかりやすかったろうし、笑顔が引き立つよなあ。
あと死ぬ必要はなかったと思う。
それが加持…じゃなくて侘助の気持ちの
切り替わりの切っ掛けになったんだけども。
その侘助。

出来損ないの風来坊と思わせておいて天才パターン。
キーマンと思いきや、フワフワ。
「それ…作ったの俺だから」でキタコレ!となると
予想させておいての、これといった活躍はなし。
他にも立ってるキャラが多数いるものの、
描写が浅過ぎてもったいない。…つか登場人物多過ぎ。
他にも…
暴走したAIと格闘するアイデアは…マトリックスだよなあ。
あっちのほうが馬鹿馬鹿しい分、上かも。
ラブマシーンのデザインはあれで良かったのかな。
デジタル花札カードバトルは綺麗だった。
でも花札ってあんなにバンバン手が作れたかな。
ファミコンが出る前、家族や学校でいつも花札で
遊んでたのを思い出した。
細かいことを抜きにすれば、この演出はアイデア勝ちだね。
「僕のアバターを使ってください」はそのまま元気玉。
ベタだったけど、強く込み上げるものがあった。
門ぶっ壊して船搬入→ザブ~ンは実に漫画的。
このへんから、細かいことは気にすんなー炸裂。
地球規模まで膨らむハリウッド展開。
高校野球とのリンクも…なくても成立するよね。
キス→鼻血ブーって懐かしいなおい。
…とまあ、重箱の隅をつついても仕方ない。

設定やキャラがしっかり作ってある反面、
あまりにも時間が足りなかった印象。とにかく薄い。
夏希×栄、侘助×栄、内科医・万作×栄、
万作の3人の息子たちの想い、警察官・翔太×夏希、
佳主馬の内面や万助との心の交わり、
健二×佐久間及び佐久間という人物、陣内家の女たち、
そんでもって健二と夏希の互いの繊細な心の動き。
…などなど、もっともっと観たい。
それらが栄を中心に一点に向かっていく、
圧倒的なつながりの力ってのを観たかった。
それを115分で纏めるなんて到底無理な話。
できれば2クールくらいのシリーズでじっくり観たかったです。
例えるなら、初めて出会った男女が、多少強引だけど
大急ぎで愛のあるセックスまで行き着く20頁の読切エロ漫画。
…そんな印象だったけど、数百億稼いでる
ポケモン映画よりはるっかに面白かった。
しかし表現と娯楽の両立って本当に難しいね。
細田監督の背負ったプレッシャーって計り知れないわ。
Posted by うらまっく at 02:15│Comments(0)
│映画