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2008年11月12日

第33話「オキナワノ怖イ映画」の巻

赤い髪のキジムナーに呪われる

日本映画史上初の琉球奇譚 『アコークロー』
ようやっと観たよ。県民のみなさんはご覧になったのかな。
第33話「オキナワノ怖イ映画」の巻
アコークローとは「夕ぐれ」「昼と夜の間」の意味なんだが、子供達に
幽霊やお化けをイメージさせる言葉としても使われていたとか。
「アコークローだから早く家に帰りなさい」…みたいに。
第33話「オキナワノ怖イ映画」の巻
ポスターのモチーフとなってる、木に吊るされた袋。
ナニが入ってるんでしょうか。そう、猫の死体

沖縄での古い風習で、死んだ猫を成仏させるためにするのだが、
これを見つけてしまうと不吉なことが身に降りかかるんだとか。
中江裕司監督の「ホテル・ハイビスカス」にも登場してたけど、
リアルで見たらきっと怖くて泣いちゃうな、俺。
第33話「オキナワノ怖イ映画」の巻
この作品、主演の田丸麻紀、忍成修吾以外は監督の岸本司を筆頭に
全て沖縄スタッフ。沖縄映画でお馴染みの吉田妙子も出演。

耳慣れた言葉、見慣れた風景、空気感までよく伝わってくる
実にオキナワンな作品。ホラーとしては脚本も演出も
どこかチープさは見え隠れするものの、妙な怖さがある。

なんだろう、内地の陰の恐怖とは正反対の陽の怖さといえばいいか。
うまく言えないが、内地の闇ってジメッとした怖さがあって。
そこに何か得体の知れないものがいるかも…と想像して怖くなる。

一方で沖縄の闇ってあまり怖くない。だから例えるなら…
あれ?あそこに何かいるよね。でもあんまり怖くないなあ。
手に鎌持ってない?…ん?近付いてきたよ。わあ、鎌振ってきた。
ちょ…痛え…あれ、血が…え?俺、死ぬの?マジで…?

みたいな。なんだこの表現。伝わるかな。
変にリアルなんだけど現実感はない感じ。そんな怖さがある。
第33話「オキナワノ怖イ映画」の巻
ユタ役の小田エリカの腰の座った存在感がすごくよかった。
お払いの演出はどうも怪しいけど。

ともかく、なかなかよくできた作品。怖いの好きな方はどうぞ。
子供には見せないほうがいいよ。結構エグイんで。


蛇足だが、この作品のポスター写真。
このブログの15話で書いたガイドブック撮影の時に、俺ら家族を
撮ってくれたカメラマンの東さんの作品そうだ。グッジョブ。



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Posted by うらまっく at 12:35│Comments(0)映画
 
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