てぃーだブログ › オキマン。 › どぅーちゅいむにー › 第762話「訃報」の巻

2013年04月02日

第762話「訃報」の巻

元嫁の父親が亡くなった。

頑固な昭和の親父という印象だが、
子供が大好きでいつも冗談を言って笑わせていた。

離婚をした関係上、元嫁の実家に顔を出す理由も無く
すぐ近所であるにも関わらずすっかり疎遠になっていた。
孫であるうちの子を会わせたいと思いつつも
なかなか切っ掛けがないままだった。

お義父さんが倒れた話を耳にした頃、
うちは次々にやってくるマーチングの大会で大忙し。
せめて一度練習風景を観に来て欲しかったのだが、
それも難しいほどに体調が悪化していると聞かされてた。

すべての大会を終え、引退式が終了した翌日の訃報。


すぐに子供達を連れて故人に会いに行った。
あいつらにとって初めての死別体験。
「約束があるんだけど…何時に帰れる?」…と息子。
「死んだ人見るの怖い」…と娘。

状況がわかってるようでわかっていない彼らも、
故人に会った瞬間に黙ってしまった。
お義父さんは最後に孫達に死を教えてくれた。


元嫁の実家はたくさん人が集まってて賑やかだった。
「来てくれてありがとう」と何度も言われたが、
呼んでいただいた礼を言いたいのはこっちだった。
既に他人の俺も身内として受け入れてくれたことが嬉しくてね。

マーチング全国大会のDVDを持参していたので、
食事の後にみんなで鑑賞した。
お義父さんには頑張ってる孫の姿を直に見て欲しかったなあ。


数日後のお通夜は遠慮しておくつもりだったんだが、
さらにみんな集まるそうなので本心から行きたくなった。
総勢8名を数える孫たちが全員集合する機会もほとんどないし
何よりも故人が喜ぶに違いない。

思わず「行きます」と約束したものの、
よく考えたら子供達と温泉旅行の予定が入ってた。
ずっとバタバタしてて何年か振りの家族旅行。
申し訳なくもすみません、やっぱり無理です…と撤回した。

ほんとに行きたかったな。
お義父さんには本当に良くしていただいたし。
最後まで添い遂げることが出来ず申し訳ない気持ちです。

どうか、どうか安らかに。


同じカテゴリー(どぅーちゅいむにー)の記事

Posted by うらまっく at 12:09│Comments(0)どぅーちゅいむにー
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。