オキマン。

普段から食べ慣れない物はあまり口にしない主義なのだが、
先日初めてベトナム料理なるものを食した。

フォーなる麺料理を選んだのだが、
フェーだかファーだかなかなか脳内に定着し辛い響き。
米粉の平打ちできしめんに似る。あっさりしていた。

何よりも衝撃だったのは添えられていたパクチー。
噂には聞いていたが、この歳になって初めてのご対面。


感想は味、香り、共に…THE・草。

指に残る匂いは、子供の頃雑草にまみれて転げたり、
葉っぱをちぎって遊んだ時に感じるあれそのもの。

新しいものと対面した時にはいつも脳内の海馬が
蓄えられてる僅かな記憶と合致させようと大騒ぎするのだが、
紫蘇、ドクダミ、セロリ…と右往左往した挙句
出た答えはヨモギだった。フーチバーだね。

テーブルを共にした方と、そのインパクトに笑いながら食べた。
パクチー、はまる人ははまるみたいね。


その後、お茶などを挿みつつ
口直しという訳ではないが、これまた初めての一風堂へ。



これは美味い。文句なし。同じ麺なら俺はこっちがいいや。

個人的にとんこつラーメンといえば横浜の「くわんくわん」だが、
こっちはこっちで笑っちゃう美味さ。

一風堂はニューヨーク・イーストビレッジにも出店してるそうで、
平均的な日本食店舗の倍の売り上げを出してるそうな。
あの鰹出汁の香りとスープの甘い口当たりがアメリカ人にもわかるのか。

ともかく美味いものが食べられる健康に感謝。



美味いといえば、母から聞いた笑い話。
テレビから拾ったネタらしい。

ある夫婦が晩飯の食卓を共にしている。
テレビからはグルメ番組が流れていて、ゲストが
一般層には馴染みのない美味そうな料理を食べている。

妻の作った料理を機械的に口に運ぶ夫がひとこと。
「たまには美味いもん食いてえなあ…」


失礼しちゃうわよね！こっちはくそ暑い思いして
作ってるっていうのに！こんなこと言われたら
二度と作らないと思うわよ！…と母。
おそらく夫は無意識的に発してるのだろう。

…でもその旦那さんの気持ちはわからなくはないわね、
私もいつも思うもの。だと。