てぃーだブログ › オキマン。 › どぅーちゅいむにー › 第280話「秋の夜長に死を学ぶ」の巻

2009年11月27日

第280話「秋の夜長に死を学ぶ」の巻

娘が学校からコオロギをもらってきた。
雄2匹に雌1匹。

娘は名前もつけて、餌のキュウリも自分で
買ってきて可愛がっていた。
キュウリはちょびっとだけ与えて
残りは自らボリボリ食ってたが。

深夜ひとりで机に向かう間も鳴き続ける。
虫の声ひとつで空気が違う。
湿った草の匂いが漂ってきそうな感じ。


第280話「秋の夜長に死を学ぶ」の巻


その翌日、ふと気が付くと
鳴き続けていたコオロギが静かになっていた。

見てみると、1匹がもう1匹をムシャムシャ食ってる。
ほーらきた。仲間の死骸も食う雑食種。こええ。


とても可愛がっていた娘にその旨伝えると、
死んでるコオロギが怖いと言う。
死骸を籠から出すと、彼女は平気で
生きてるコオロギを手で掴んで巣の掃除をしている。

これが生き物の本能だね。死は怖いものなのだ。


死って不思議だな、と思う。

それが虫でも人でも、魂というか精神が抜けて、
生命活動が停止した瞬間につくりものみたいに見える。

以前嫁の手の中でハムスターが死んでいくところを
見たが、スーッと命が消えていくのを感じた。
ウルトラマンが怪獣を倒した後に目の電球が消えてくあの感じ。

そこに残ってるのはハムスターの形をした塊。
死の瞬間を目の当たりにすると、やっぱり魂みたいな
ものって確かにあって、体はただの器なんじゃないかと思うよ。



ところで死んだコオロギはどうも雌だったらしい。

雄2匹で雌を巡って散々争って、
挙句に雌を殺してしまい、その亡骸を食う。
人間に置き換えたらすっげえ怖い。



同じカテゴリー(どぅーちゅいむにー)の記事

Posted by うらまっく at 06:01│Comments(0)どぅーちゅいむにー
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。