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2009年10月20日

第243話「レッドキング考察」の巻

こんばんは。

さて、今日はウルトラマンに登場した人気怪獣
レッドキングについて学んでいきましょう。

彫刻家である成田亨がデザインし、画家の高山良策が
造形したこの怪獣。個人的にも大好きなんです。

第243話「レッドキング考察」の巻

画像は10年以上前に不肖わたくしが造った2代目レッドキング。
初代のほうが好きなんですけどね。

第243話「レッドキング考察」の巻

こっちは3年前くらいに造った初代。
今見ると…地味だなこれ。

「具体的に強い怪獣」なるコンセプトでデザインされてます。
頭頂部に向かってパースをかけることで巨大感を出してますね。

頭部のモチーフはドクロです。

第243話「レッドキング考察」の巻

バンダイのガチャポン商品のレッドキング。
デジタルグレード(DG)シリーズだそうです。300円。

こんな日記を書こうと思った切っ掛けがこれ。
これまでのガチャポン、食玩系フィギュアの中では一番の出来。

そもそも何故「レッド」なのに赤くないのか。
成田氏の元のデザインでは真っ赤だったのですが、
高山氏の納品した着ぐるみは白に近いものだったそうです。

それに(おそらく撮影現場で)スカイブルーの着彩を施し、
そのまま現在知られる姿となります。


名前の由来は、琉球王国時代に首里王府の圧政に反旗を翻して
討たれた八重山の英雄のオヤケアカハチ(於屋計赤蜂)の
「赤」から取ったものが正しいそうです。

第243話「レッドキング考察」の巻

画像のように、正面から見ると短足でずんぐりむっくりの印象。

第243話「レッドキング考察」の巻

ところが横から見ると、細くスラリと長く見える。
この辺りの造形センスは流石高山氏です。

第243話「レッドキング考察」の巻

画像ピンクの部分に注目。

首の蛇腹ディティールの列の数が左右で異なります。
また、左腕は肩から3番目のコブだけが特に大きい。

どこまで狙って造ったのかわかりませんが、
結果として左右非対称であるところに独特の生物感がある。
高山氏の作る怪獣は「生き物」に見えてくるんですよ。

第243話「レッドキング考察」の巻

わき腹の列の表現も左右で違います。

そして甲羅のような背中と体の間に大きな溝があります。
ここがガバっと開いて、中の役者が出入りしていました。

本編中ではウルトラマンとの激しい戦いで
パカパカ開いてしまってますがご愛嬌。



ギリギリのスケジュール、手探りの特撮、限られた予算の中で、
造り手たちの熱い情熱が込められたのがウルトラマンです。

続編となるウルトラセブンではこの経験を生かし、
拘りぬいた設定、洗練されたメカニック、大人の鑑賞に
耐える深い脚本などに裏付けられた完成度の高い作品に。

しかしウルトラマンは全体を流れるコメディタッチの
雰囲気や、色鮮やかで愛嬌のある怪獣たち、野心溢れる若き
個性豊かな脚本家たちによる物語の数々に恵まれた
エンターテインメント作品です。


企画した張本人でもある金城哲夫の生真面目で正義感
溢れる脚本に対し、それを斜めから見て皮肉な脚本を
展開する佐々木守の対比とかかなり面白いですよ。

未視聴の方は機会があれば是非。面白いよウルトラマン。



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Posted by うらまっく at 00:28│Comments(0)どぅーちゅいむにー
 
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