オキマン。

昨日もまんがの講師やってきました。

テーマは「キャラクターデザイン」。
僕のような個性の薄い絵を描く作家が
キャラデザ教えるとか正に愚の骨頂。

しかしながら、今回のように漫画の
方向性がはっきりしてる場合なら、ある程度の
道案内はできるかもーと頑張ってみたんだよこれが。


漫画は情報を記号化して伝えるメディアなんで、
それが機能してないと役割を成さんと。
縛りを設けてひたすらそれを表現してもらいました。

妙に理屈っぽいけど、要するに
「女性レポーター、20歳、明るく活発でドジっ子
…はい、これ30分で描いて！」みたいな感じ。

ぱっと見でどんなキャラか伝わることが大事でっせーと。



真面目に取り組む皆さん。楽しそうだった…と思う。

そのレポーターの８歳の頃とか40歳子持ち時代とか
50歳の父親とか90歳のおばあちゃんとかも。
年齢別の描き分けは観察力が物を言うんですよね。
そんでこれもやっぱ記号で特徴付けることができる。

実はこの辺の知識は中学生の頃に読んだ
「鳥山明のヘタッピマンガ研究所」（集英社）の
影響だったりする。確実に基礎にあります鳥山先生。



観察力のスキルアップに…と似顔絵もやった。
これを延々やってると顔のバリエーション増えるよ。
手持ちの記号の種類が増える。
個人的には漫画の模写よりも効率いいと思う。



僕も描いてみた。
誰が誰なのか伝わらなかったら講師失格だなこれ。
１キャラ５分くらい。今見ると似てねえええやだもう。



最後はこのプロジェクトのイメージキャラの
デザインを考えてもらいつつ、そんなこんなで講師は終了。

来週からはいよいよ本番。
企画→取材→プロット→ネーム→作画の流れだそうです。
うひょー楽しそうだなあ。最後まで付き合いたいよう。

メンバーの中にはこっちで友達になった人たちが
たくさん含まれてて、引越し前にお別れ会開いてくれるそうです。
ここに来て後ろ髪引かれる思いでいっぱいです。

ちくしょう泣きそうだ。おっさんだけど。