2009年11月13日
第266話「紙漫画は死ぬのか?」の巻
デジタル作業超しんどいです。
初めて触れてから10日弱ですが、心が折れそうです。
アシさんは毎日モニターとにらめっこ。
時々「わー!」とか「えー!」とか洩らしつつも
黙々と作業してくれてます。
仕事の遅い僕はようやく今日になってペン終了。
追いかけるようにデジタル作業に入りました。
彼女はこんなとんでもない相手と戦ってたのか…!
…と本気で思った。
こんぴゅーたーの世界は0と1、YES or NOで
構成されてると改めて思い知らされた。
例えばある1つのすごく単純な作業をしたいと思う。
でもどうやってもそれが出来ない。
どうもどこかのチェックを外さないといけないらしい。
しかしその窓がどこにあるのかわからない。
分厚いマニュアルの頁を捲っても簡単にはわからない。
さんざん悩んでやっと達成するのに何十分もかかったりする。
手作業だったら1分もかからないことなのに。
逆に手作業だと何十分もかかる広範囲のベタが
1分で終わったりもする。一長一短だ。
アナログもデジタルも手段の差でしかないと痛感してる。
とにかく慣れるまでは、ペンに時間を掛けてる
場合じゃないとすごく思った。仕上げに時間を回さないと。
仕事中に馴染みの編集さんから電話がきた。
描き手と送り手、互いに業界の現状を語って溜息が出た。
漫画という文化は決して枯れないが、紙漫画は本当に終わってる。
かといってデジタル漫画も活性化の兆しはあまり見えない。
期待されている携帯コミック市場に望みをかける手もあるが、
単純な物語、インパクトのある絵、
わかりやすい引きの連続の構成などが求められる。
これは即ち、漫画の質と読者の読む力を落としていく行為。
ほんとに編集と作家が食べていくためだけのもの。
いいのかこれで。楽しくないだろ。
漫画好きを除く多くの一般読者層は
小難しい漫画など求めてない。これは時代だ。
漫画産業全体が低迷してるわけじゃない。
激しい二極化がどんどん進んでるだけ。
売れてる漫画はものすごく売れてる。笑っちゃうくらいに。
出版社は売れる作品に依存してる形になってる。
だって売れない漫画はほんとに全然売れないんだもの。
新刊が1万部出たら「おおおー!」の世界だよ今や。
戦略ってのがあるから一見売れてるように見える漫画も、
びっくりするくらい刷ってなかったりするし。
業界が大変革の中にあるのは間違いない。
二極の勝ち組側に回れない出版社、作家は兎に角あがくしかない。
僕が嫌がってたデジタルに手を出したのも、
生き残る手段の一つになると信じてのこと。
じゃないと5年後の自分が不安。
何かを変えていかないとなんも変わらない。
変えていかないと死んじゃう。職業的な意味で。
ゲーム業界で、3Dを学ぼうとしなかった優れた2Dドット打ちの
職人たちがそうなっていったように。
僕は才能ないから努力するしかないじゃん。
出足が遅すぎたかも知れないけどね。
初めて触れてから10日弱ですが、心が折れそうです。
アシさんは毎日モニターとにらめっこ。
時々「わー!」とか「えー!」とか洩らしつつも
黙々と作業してくれてます。
仕事の遅い僕はようやく今日になってペン終了。
追いかけるようにデジタル作業に入りました。
彼女はこんなとんでもない相手と戦ってたのか…!
…と本気で思った。
こんぴゅーたーの世界は0と1、YES or NOで
構成されてると改めて思い知らされた。
例えばある1つのすごく単純な作業をしたいと思う。
でもどうやってもそれが出来ない。
どうもどこかのチェックを外さないといけないらしい。
しかしその窓がどこにあるのかわからない。
分厚いマニュアルの頁を捲っても簡単にはわからない。
さんざん悩んでやっと達成するのに何十分もかかったりする。
手作業だったら1分もかからないことなのに。
逆に手作業だと何十分もかかる広範囲のベタが
1分で終わったりもする。一長一短だ。
アナログもデジタルも手段の差でしかないと痛感してる。
とにかく慣れるまでは、ペンに時間を掛けてる
場合じゃないとすごく思った。仕上げに時間を回さないと。
仕事中に馴染みの編集さんから電話がきた。
描き手と送り手、互いに業界の現状を語って溜息が出た。
漫画という文化は決して枯れないが、紙漫画は本当に終わってる。
かといってデジタル漫画も活性化の兆しはあまり見えない。
期待されている携帯コミック市場に望みをかける手もあるが、
単純な物語、インパクトのある絵、
わかりやすい引きの連続の構成などが求められる。
これは即ち、漫画の質と読者の読む力を落としていく行為。
ほんとに編集と作家が食べていくためだけのもの。
いいのかこれで。楽しくないだろ。
漫画好きを除く多くの一般読者層は
小難しい漫画など求めてない。これは時代だ。
漫画産業全体が低迷してるわけじゃない。
激しい二極化がどんどん進んでるだけ。
売れてる漫画はものすごく売れてる。笑っちゃうくらいに。
出版社は売れる作品に依存してる形になってる。
だって売れない漫画はほんとに全然売れないんだもの。
新刊が1万部出たら「おおおー!」の世界だよ今や。
戦略ってのがあるから一見売れてるように見える漫画も、
びっくりするくらい刷ってなかったりするし。
業界が大変革の中にあるのは間違いない。
二極の勝ち組側に回れない出版社、作家は兎に角あがくしかない。
僕が嫌がってたデジタルに手を出したのも、
生き残る手段の一つになると信じてのこと。
じゃないと5年後の自分が不安。
何かを変えていかないとなんも変わらない。
変えていかないと死んじゃう。職業的な意味で。
ゲーム業界で、3Dを学ぼうとしなかった優れた2Dドット打ちの
職人たちがそうなっていったように。
僕は才能ないから努力するしかないじゃん。
出足が遅すぎたかも知れないけどね。
Posted by うらまっく at 22:03│Comments(0)
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