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2009年10月23日

第246話「漫画が変わる…?」の巻

通院中の歯医者に全巻揃っていて、
待ち時間に読み進めるうちにすっかり夢中に。

第246話「漫画が変わる…?」の巻

移植編。

元々好きな作品で単行本も集めていたが、
精神科編のあまりの重さと、内幕ゴタゴタ漫画を
読んでしまったこともあって敬遠してた。

なんとなくではあったが、
新たな気持ちで読んだらすごく面白い。

綿密な取材に基づいた深みのある物語と写実的な背景描写。
脳死判定と臓器摘出シーンの迫力すげえ。


それはさておき。ここから本題。


佐藤先生は出版社による雑誌掲載に頼らず、
個人でHPで作品を発表し、直接読者からお金をいただく
ことを検討してるそうで。(過去の作品などは既に稼動中)

この事例がうまくいったら、漫画雑誌の存在自体を
根底から揺るがすことになるね。

出版社ってのは漫画家からすれば小売業者みたいなものだから、
それをすっ飛ばして消費者と直で商売するわけだ。
作品作り以外の雑多な仕事も増えるわけだが、
働いた分は全て作家本人に入ることになる。

『新ブラックジャックによろしく』が最後の作品になると思います
http://getnews.jp/archives/9523


佐藤先生くらい力のある方なら成功するよー
俺みたいに人気があろうがなかろうが、雑誌が出る限り
端っこに載せてもらって便乗ヤッホーな作家には
カンケーないっすよ~。

…と思ったが、ちょっと待てと。


今、情報誌の売り上げが極端に下がってるそうで。

実はあの手の雑誌の中身は沢山の広告ページで出来てる。
経費も少なく、多くの部数をさばけるので、
出版社にとってはかなりオイシイ商品。

それがネットの普及により大きく変わった。
スポンサーは金の掛からないネットで宣伝することを選び、
雑誌での広告の重要性が薄れた。時代の流れだ。


ここ最近、あちこちのコミュニケーション・サービスサイトに
作品を上げてみてるのだが、少なからず反応がある。

最大の利点は「こんな面白いもの見つけた」と
閲覧者が簡単に広めてくれるところ。
紙漫画をネットの口コミで広めるよりもワンアクション少ない。


さらにぶっちゃけると、僕の過去の漫画作品の多くが
現在ケイタイコミックなどで配信されているのだが、
5年前とくらべて手取りが3ケタ増えた。
(それでも全然たいした額ではないですマジで)

漫画のデジタル配信に関しては気持ち半分で
構えていたが、ここにきて少し「お?」と感じてる。



漫画市場が確かに大きく変わってきている。
時代に嘆くか、捨てるもの捨てて時代に乗るか。

生き残れるかどうか、
いよいよ考えなきゃならなくなってきた。



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Posted by うらまっく at 04:48│Comments(0)漫画
 
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