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2009年08月06日

第198話「嘆」の巻

昨日、連載していた作品の最終回入稿。
同時に携帯電話紛失。以上タイトル。


連日の徹夜作業の末、ようやく原稿完成。
昼過ぎに空港にて脱稿した。

帰宅途中、県内最大の書店に立ち寄り、
自分の単行本チェックするも見当たらず。
まあそんなもんだ。
途中で讃岐うどん屋で昼飯。



車を走らせ、家の近所に近づいた頃に気付く。
携帯電話が無い。

第198話「嘆」の巻
これ。

体から離した記憶が全くないので、心当たりがない。
Uターンして尋ねて回るも当然のように見つからない。

公衆電話から鳴らしてみる。
パケット通信中とのアナウンス。
3度目に誰かが出るも、切れる。


同時刻、嫁。
帰りの遅い僕の携帯に3度コール。
いずれもパケット通信中。

僕、4度目のコール。「電源が入っておりません」
誰かの手に握られてる不安が大きくなる。



機種変更を行ったauショップへ駆け込む。
事情を話し、店員がコールするも電源オフ。

店員が提示した対処法は2つ。
その①、通信遮断。
勝手に使われる心配がなくなるが、拾い主との
直接コンタクトは不可能に。

その②、遠隔操作で操作不能に。
コールはできるのでこれを実行したかったが、
電源が入っていないために実行不可能。


結局選んだ方法は、前の機種に戻す。

番号使用の権利を移すことで、失われた携帯は
通信ができなくなり、一部の情報も開かなくなる。
だが、アドレスなどはそのまま見れる状態。

もしも拾い主が警察かauショップに届けてくれれば
手元に戻り、使用権利も戻せるが、望みはほぼ無いだろう。
機種変更して1ヶ月。
本体価格約5万円のローンはこれから。


ソニーのCyber-shotは単体のデジカメとしても優秀。
「まあ有意義に使ってくれ。金は俺が払うよ」
…と皮肉を込めて吐き捨てたら嫁に怒られた。



帰宅後、ぐったりして横になってると
「ダーウィンの方式」の担当さんから電話。

連載お疲れ様でした、の言葉の後に
2巻の売り上げが厳しいので、3巻は出せないかも。


その後、10年来お世話になってる
別の大手の担当さんから所用で電話が。

紙雑誌出版界の洒落にならない不況のスパイラルを聞く。
ネットの影響で、広告主体の情報誌の売り上げが激減。
その影響は、強く漫画まで及ぶ。

二極化はますます強まる。
売れるには多くの場合マルチメディア展開が必須で、
しかも首位は次々に入れ替わるので安定しない。

売れない作家=食べていけない=転職…の増加。

アシスタントをする人材激減。スタッフの確保ができない。
実力のありそうな新人も、アシ経験がないので力不足→
連載には腕のあるアシが必要→しかし確保できない。

ここまで来ると、漫画家業にしがみついてる意義って何?
漫画が好きだから?じゃあ明日のご飯はどうするの?
…色々と考えてしまう。



なーんて思いつつも、今日も漫画を描くわけだが。
もう10年以上酒は一滴も口にしてないが、
さすがに呑みたくなった。下戸だけど。



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Posted by うらまっく at 05:53│Comments(1)漫画
この記事へのコメント
何やら呪われているかのような受難続きですな。
とりあえず、最終回脱稿お疲れさんでした。
確かに状況はあんまり良くないですけど、
あと最低10年ぐらいは頑張らないとね、
10年…。
Posted by たるー at 2009年08月07日 10:57
 
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