てぃーだブログ › オキマン。 › 漫画 › 第67話「最終回のお知らせ」の巻

2009年01月11日

第67話「最終回のお知らせ」の巻

皆様にお知らせがあります。

突然ではありますが、白泉社ヤングアニマル嵐誌にて
連載中の「えっちの神さま!」が次回で最終回となります。

第67話「最終回のお知らせ」の巻

理由はとても単純で、単行本が売れなかったからです。
実は10月中旬の時点で決定していたのですが、
連載中の作品故、伏せておりました。

単行本が発売された10月の頭には、各書店等に
色紙を配布するなど自分なりに営業して回ったのですが、
力及ばず、この様な結果となりました。


応援してくださった皆様、また個人的に色紙配布に協力、
尽力してくださった友人、知人には深くお詫び申し上げます。
努力が足りませんでした。
また改めて感謝申し上げます。本当に嬉しかったです。


この経験を踏まえ、より精進に励もうと思います。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

第67話「最終回のお知らせ」の巻


こっから本音。

所謂打ち切り。これには正直応えた。
前作「御石神落とし」のテコ入れとして企画されたものだが、
反省点を踏まえ、担当、原作者と綿密に練った作品。

二番煎じの感は否めないが、少なからず手応えはあった。
単行本が完成して、「これはいける」と自信があった。
ここが正念場、と色紙も大量に作って撒いた。


漫画の単行本は発売から僅か3週間で答えが出る。
担当から1本の電話。「芳しくない」。
このままでは3巻を出せない可能性が大きい。
いっそ2巻できれいに終わらせよう。…と打ち切り決定。

編集部の判断は正しいと思う。不服はない。
数字を生まない作品は出版社のお荷物。切るべきだ。


この一件で、漫画家を始めてから初めて大きな敗北を感じた。
頑張った分そのダメージは大きかった。
告知を受けてから描く残り3本は言わば敗戦処理だ。
売れないことが前提の作品作り。モチベーションが上がらない。

しかし不思議なもので、原稿に向かうとまた
頑張ってしまうのは性なのか。そうでなくちゃダメなんだけど。


あと今の漫画出版界の不況っぷりを舐めてたかも。
100万部近い売り上げを叩き出す作品が華やかに書店に
並ぶ影には、その100分の1すら成績を出せない漫画たちが
大量にある。二極化はますます進行しているようだ。

自分の漫画はどうかわからないが、
いい作品を描けば売れる時代は終わったらしい。


漫画家である以上、より多くの人に喜んでもらいたい。
でもきっと、頑張るだけじゃダメなのだろう。
ただ描くだけではなく、もっと頭を使わなくてはいけない。

まだ答えはわからないが、
「えっちの神さま!」からはそれを学んだ。
これから最終回の作画に入る。



同じカテゴリー(漫画)の記事
第1034話「近況」の巻
第1034話「近況」の巻(2017-09-13 04:43)


Posted by うらまっく at 03:38│Comments(0)漫画
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。