オキマン。

エロ漫画に限らず、漫画内における性表現の規制の話。

つまりは漫画内でエロ表現をどこまで描いていいかのライン。
これがなかなかの曲者で、毎年変わる。
編集も作家もこれに振り回されながら作品を作ってる。


聞いた話では、年に１回都から召集がかかり、出版社の代表
各１名が都庁に集まって内容を通達されるんだとか。
「例年通りセーラー服はダメ。加えて今年は紐等による拘束、
アンダーヘア及び汁表現もダメ」…こんな感じらしい。

しかも都の担当者個人の判断で決めるそうで、それが女性
だとなお厳しいとか、まあ酷く曖昧なものだったりする。

親の立場からするとね。規制は然るべきだとは思うものの、
ちょっとずれてる感がどうも否めない。

例えばアンダーヘアなんかも、チョンチョンと
描いておくと絵的にはどうってことない。
それが人の心理って不思議なもんで、描かずにおくと
「あ、毛がない」と気が付くものなんですよ逆に。

だって大人の陰部に毛が生えてるのは子供でも知ってるし。

俺の子供の頃はテレビで裸や乳首なんかが普通に出てた。
堺正章の「時間ですよ」なんてスゴかったもんなあ。
あの頃はベッドシーンなんかも当たり前のように流れてたし、
それでも俺はセックスの仕組みは中学に上がるまで知らんかった。


なんかさ、エロの情報って力ずくで押さえるもんじゃないと
思うんですよ。昔っからこれから先も延々と終わらない
鼬ごっこではあるんだけど、今の規制はおかしくないかな。

日本の性教育はどう考えても情報不足。
表向きは規制で「大人はエロなんか好きじゃないのよ～」としつつ、
PCや携帯などのネットではいくらでも過激なのが観れちゃう。
情報端末の技術の急激な発展に対し、作った人間が全然
ついていけてないいい例だと思うよ。まだ早いんだよ。

話を戻して。

エロ情報を求める人間の強烈な欲を消し去ることは不可能でしょ。
押さえつければ、より強い欲が湧き出る。
かといって見放題がいいというわけでももちろんなく。

程度に想像力で補いつつ、こっそり楽しむのが正しいエロと
思うんだけどな。人が生き物である以上、エロは絶対に
必要なものだからね。デリケートな問題ではあるけどね。