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2008年11月03日

第26話「漫画家生き残り大作戦!」の巻

昨日の続き。面白くなかったらすまん。

前述のうらまっく初単行本「まにまに」は、今は無き司書房から出版。
司書房での仕事は単行本が出ると同時に自然と終わる。
幸いなことに、コアマガジン社ふゅ-じょんぷろだくと社から
オファーをいただいていたので同時に引き受ける。

漫画1本の生活にするためにゲーム会社も辞めた。
丁度この時期に嫁と出会う。アシスタントとして来て貰ってたはずが
間も無く結婚。思えば嫁もよくこんな無謀な決断をしたもんだ。

当時のコアマガジンは、今をときめく大暮維人さんが看板作家だった。
ふゅーぷろでの仕事では原稿料未払い等の辛酸を嘗めることとなる。

コアではあまりパッとせず、単行本は出してもらえなかった。
この時期に初めて自ら描きたいと思う雑誌「快楽天」に出会い、
ワニマガジン社に持ち込み。無事に仕事をもらえた。
本誌で村田蓮爾さんに出会い、後に「快楽天・星組」でOKAMAさん
に出会う。余談だが長男誕生。
第26話「漫画家生き残り大作戦!」の巻
ふゅーぷろから2冊、「快楽天」のワニマガジン社から2冊
単行本を出してもらったところで、ぶっつりと仕事が途切れる。
焦ってもがいて、なんとかコミックハウスに拾ってもらい、
3冊の雑誌でそれぞれ毎回読みきりという無茶な仕事をする。
この頃から、自分がどこのどんな雑誌に描いているのか関心が
なくなってくる。こなすだけで精一杯。
ちょこちょこ単行本が出るが、売れない。

実業之日本社からオファー。条件が良かったため、細かい仕事を
整理してメインに据える。近い時期に、ある出版社経由で漫画とは
無縁のデザイン事務所
からオファーが来る。地方の私立大学の
入学案内漫画の依頼。イレギュラーだったためにやりにくかったが、
非常に面白くて1年くらいかけてかなりの枚数を描いた。
余談だが長女誕生。
第26話「漫画家生き残り大作戦!」の巻
ここで大きな転機が訪れる。
ぶんか社から、マイナーながら初の一般誌の仕事の依頼。
しかもいきなり無条件で連載開始。初めて「増田剛」の名を使う。
かなり気合いを入れた漫画、「お花畑で会いましょう」完成。
…全然売れなかった。
第26話「漫画家生き残り大作戦!」の巻
この頃から連載の仕事が増える。
ワニマガジンのグラビア誌で1本、実業之日本社で1本を同時進行。
共に単行本が出るが、さっぱり売れず。ここから
うらまっくは売れない」のレッテルが固定化され、まったく
単行本を出してもらえなくなった。
第26話「漫画家生き残り大作戦!」の巻
ワニマガジンではこの後も2年ほど、単行本にならないことが
前提の様々な連載を描く。有り難かったがむなしかった。
マガジンマガジン社からオファー。グラビア誌用の方向性の定まった
漫画(OLもの、ナースもの等)を多数描く。これまた非常にむなしかった。
思えばこの頃が一番辛かったかな。作家としてはほとんど死んでた。

しかしわからないもので、この後念願のエロではない一般青年誌の仕事が
舞い込んで来ることとなる。そして…同時に凄まじい地獄を見ることとなった。

つづく。




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Posted by うらまっく at 00:48│Comments(0)漫画
 
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