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2008年10月16日

第12話「103枚のありがとう!」の巻

基本的に多くの子供が漫画好きだ。

絵を描くのが好きな子も多い。
しかし、漫画を描くとなるとやはり難しいようだ。

まずキャラクターで詰まる
「自分」「お友達」「先生」誰でもいいよ~と言ったところで、
描けないものは描けない。マルに目をちょんちょんでOK!
…でもダメな子は固まってしまう。

そこで、「筆箱や下敷きのキャラクターを描いてごらん」と
言うと、みんな一斉に鉛筆を走らせ始めた。これだ!
漫画絵は模写から始まる。そういやそうだった。


思い思いの4コマ漫画が次々に仕上がってくる
すごい子は続き物として4本5本と描きまくる。みんな楽しそう。
1校時45分と短い時間だったが、素晴らしい提出率だった。

2日間に渡り、4クラスの授業を受け持ってヘトヘトになった。
最後にクラスのみんなと給食を食べた。懐かしくて旨かった。
第12話「103枚のありがとう!」の巻
後日、息子からA4サイズの封筒を渡された。
表には「ますだ先生へ」と大きく書かれている。
中身は漫画先生で受け持った、すべての生徒達からの
お礼の手紙。その数103枚!
第12話「103枚のありがとう!」の巻
「まんがの書き方がわかりました」
「家でもかいてます」
「へたでもいいと言われてあんしんしました」
「3年生になってもまたきてください」
「マンガ家に会うのははじめてでドキドキしました」
「きしょうてんけつのことがよくわかりました」
「しょうらいはまんが家になります」

第12話「103枚のありがとう!」の巻
普段ひとり机にかじりつくだけの毎日だったが、これは
実に新鮮で、緊張感もあり、嬉しい体験だった。
みんな、こちらこそありがとう。

彼らのこれからに人生に、何らかのプラスになったらいいのだが。
ここから未来の作家が誕生したなら、もう言うことはない。



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この記事へのコメント
いつも楽しくブログを拝見させて貰ってます。
増田さんに直接マンガを習うことができた小学生達が、とてもうらやましい!小さい頃にそんな特別な出会いがあると、結構忘れないモノですよねー。
出会った子供達のうちの幾人かは、本気で漫画家を目指すのではないかと思いますよ!
子供達にとっても、増田さんにとってもいい体験ですね。

これからもがんばってくださいませ~。
Posted by 久高 at 2008年10月16日 16:51
おおー久高さん!いらっしゃいまし~。
今からもう2年前の出来事なんですけどね。
貴重な体験をさせていただきました。
子供たちがかわいくってねえ…。

引越しをして、今住んでる地区の小学校でも
自分が漫画家というのがすっかりバレていて、
先日同じことをさりげなく頼まれました。
忙しいので「考えておきます…」と濁しましたが…。

時間に余裕を持てたらまたやってもいいかなあ。
Posted by 増田剛増田剛 at 2008年10月17日 02:14
 
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